では、

 

 

巷ではマストドンの象サーバーが盛り上がっていて、一応僕もそのサーバーに入ってるんだけど、なんか6万人に見られていることに興奮した弱小くらいのアカウント規模のアカウントが喚いている印象でした。ではその中にいるアルファはというと六万の視線が常駐している環境の拡散力の低さのせいか、愛用IDだけ控えて数言呟いて放置の様子。退会方法が分からないSNSだからかもしれませんが。まあ、そんな感じで、僕ははてなに帰ってきたのです。帰ってきたと言ってもここも住処にしていたわけではないので、前少し来たことがある旅館をもう一回使ってみたくらいの感じなのですが。まあいいでしょう。はてなはそこも寛容に抱きとめてくれるはず。はてなのポテンシャルを信じている。そういえばこの日記を大衆に見せびらかすブログという方式はどうやらネットが始まってから流行ったらしく、ネイティブ世代と揶揄されがちな僕にとってはそんなに歴史が浅いのかと驚きました。いやはや。それにしてはブログを使った宣伝などはオモコロの某彼などの変わり種が出るほどの発展を遂げておりまして、不思議であります。さて、この大きな進歩は人類最大史上最大の複雑性を持つ工芸品と言われているソフトウェアの発展により支えられているわけですが、それは往々にして電気の発明から始まりアナログな世界からデジタルな世界になったというのが大きな原因だと僕は考えています。つまりこの先革新的な一歩が起こるとなればアナログ、デジタル、とは違うもう一つの概念が生まれるはず。この概念の発見が僕は待ち遠しいです。なにを扱うのでしょう。今はデジタルが間接的に自然物を操作していますが、デジタルを介さず自然物を弄れるようになるのでしょうか。だとしたら遺伝子にプログラミングするというのは案外その時代が近いことを示しているのではないでしょうか。

書き過ぎましたね。本編いきましょう。

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長らくパソコンを弄っていたために頚椎に圧迫感がある。十字を切るように頭を傾げ筋を伸ばした。

「おい、調子はどうだ?」

休憩を挟んでいる僕の隣に座ると彼はPCを覗いて来た。進捗を報告しようと彼の方に顔を向けると眉間に皺が寄って苦い顔をしている。

「げ、プログラミングかよ。日本人なんだから日本語話せよな。」

「日本語が通じない状況で話したいという思いがあるならお互いに理解できる言語で……。」

彼は言葉を遮るように左手で空を扇ぎながらデスクから離れた。

「休憩なんだろ?休憩室に珈琲飲みにいこうぜ。」

彼は優しいから、ついて行かなくても文句を言いながら僕の分の珈琲も持って来てくれるだろうが、僕は休憩室でのみこぼす彼の控えめな悪口を聞きたいがために席を立った。あれは仄暗くて、憂鬱で、悪くない。

 

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