書きすぎましたね。

 

 

最近は勉強をしたいのですがやる気が出なくてうぞうぞしているだけで、怠いなあという思いが先行に先行している感じです。絵も他サイトにて挙げる挙げる詐欺をしており、残念極まりない。その最中に愛用していたメモ帳のページがアイデアではない雑多な横顔などのスケッチで消えてしまい、より意欲が湧かない。全てを不安定な天気のせいということにしてそのまま責任転嫁の鬼になろうかなと思っています。僕のせいじゃない、僕のせいじゃないの連呼でこの人生を漕いで行きそこで辿り着いた島に永住しようかなとも考えたのですが、どうにも、島に辿り着く前に難破しては大変なので気分を上げていく必要が出てきました。まあ食事はストレス発散になるらしいので本日かなりの量の食料を買ったのですが、大体いつも通りの食事量でお腹いっぱいになっちゃって、そもそもお腹いっぱいになる前から食べるのが飽きちゃって、結果いつも通りの食事量で止めました。違うストレス発散方法を模中です。食べることは苦手なので、得意なことにしようと思ってます。そういえば、つい最近は美味い美味いと笑顔で明るくご飯を食べる従兄弟を思い出してなんだか泣きそうになりましたね。自分と彼の間にある絶対的な食事教育の格差に絶望したのでしょう。

 

段々ですね。では本編にいきましょう。

 

ーーーーー

 

もう何光年も走っている。

確かどこかの銀河系から出発してもうずいぶん経つから、かなりの長い距離だろう。

宇宙は暗くて怖いけれど、僕らが走った場所だけ明かりが灯る。悪い気分じゃない。

だけれど、走り続けるのは中々大変だ。

もう何人もの仲間が走り続けられなくなって光を失い消えていってしまっていた。

かくいう僕も走りたい気持ちはあってもどうにも身体が追いつかない。

次は僕の番かもしれない。

ある仲間が、走り続けられないとそのまま死ぬと教えてくれた。

つまり、生まれてから死ぬまで輝き続けられるから、走れなくなっても、醜くて情けない最後はなくて、英雄的に死ねる、という。

この話は僕がまだ先頭を走ってた頃に聞いた話で、当時は聞き流していたけれど、今ではその話だけが慰めだ。

 

今はアンタレスの横を走っている。煌々と赤く光る彼もまた最後が近いんだろう。

少し親近感が湧く。

彼の最後も英雄的なのは間違いない。

超新星爆発

まるで新たな星が生まれているように見えるから付けられた、星の最後を示す名前だ。

死んでも尚英雄的なその様は、憧れだ。生まれ変わったらアンタレスのような大きい星になりたい。

白色矮星でも構わない。贅沢は言わないから、死ぬ時は英雄的に死ぬか、美しく死にたいと思う。

僕らのように取り残されて死ぬというのは、あまりに格好がつかない。唯一、最後まで光り続けられるというのだけが救いだ。

 

 

もうそろそろ足が動かなくなってきた。周りの、同じく最後が近い仲間に別れをいっておく。

その中には、僕に僕らの死について話してくれた奴もいた。

「ねえ、あの話覚えてる?僕らの最後。」

「ん?どんな話だっけ。」

「僕らは光を失うと死ぬって話。僕らは最後まで輝き続けて死ぬんだよね。」

「ああ、うん。」

「君がその話を教えてくれたから、僕は死ぬのが怖くないよ。」

「それは、よかった。俺も思い出せてよかったよ。」

段々、走り続けるのは難しくなってきた。最後に「じゃあ、またね。」と告げて光の帯の中から離れた。

 

自分が発する光とは別に前に大きな光がある。僕がさっきまでいた流れ星だ。

「ああ、早いなあ。」

あっという間に彼らは離れていってしまった。

まだ近くにいるんだろうけど、彼らが何光年も遠くへと行ってしまったように感じた。

僕は少しずつ光を失って、ついに単なる宇宙塵となった。まだ命は続いていた。

すぐそこに僕らが出発した銀河があるのが見える。

 

何光年なんて大層な数字じゃない。僕が走ったのはほんの少しだったんだ。光の中に居たせいで全然分からなかった。

皮肉っぽい笑みが溢れるのが分かる。

気付けば流れ星はもうかなり遠く離れていた。もう見えない。

僕の身体はといえば、もう真っ黒になっていて、そんな惨めな身体を抱いて、僕は仕方ないから宇宙の流れに乗って彷徨い始めた。

 

「光を失っても、生きていかないといけないなんてなあ。」

独り言は誰にも届かない。

ーーーーー