はい。

 

 

最近、アホみたいに絵を描いていて、別にそれはいいんですけど。その時の作業用BGMにゲーム実況を用いてるんですよ。人が僕とは完全に違う次元にいて、延々と僕と違う次元での話をしているのがとても好きなので。少し前は喧嘩凸だったんですけど、ちょっとうるさくてやめました。なので今はゲーム実況を聞いてるんです。で、ゲーム実況って知らないゲームだとあれなんで知ってるのとか面白そうなのを見るんですよね。そうなると「ここ面白いぞ!!」ってシーンが来た時に、少なからずそのゲームに興味があるんでモニターを見ちゃうんです。ボスシーンとか、死にまくるやつとか、効果の高そうな料理出来た瞬間とか、強そうな装備手に入れた瞬間とか。で、ゲームはゲームなんでプレイヤーが絶妙に飽きないタイミングでそういうの出してくるんですよね。つまり見てる側も段々と画面に見入っちゃうんですよ。これが問題なんです。もう作業なんて手につかないんですよ。別に絵を描くのがつまらないとかではなくて、怠惰なので脳みそをより止められる方に行っちゃうんですよ。ゲーム実況なんて自分が頭使わなくてもゲームの表面を全て味わえる最高の脳みそ止め止めじゃないですか。だからよく机の前で生気を失った僕が発見されるのは僕のせいではなくあいつが悪いんです。まあ、動画じゃなくて音楽にすればいいだけなんですが。最近のお気に入りはGalileoGalileiです。なんか好きなんですよね。

あ、いい感じまで書いたので、じゃあ続きましてというか、本編いきます。

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夢、を見ていたような気がするのは、恐らく夢を見ていたからだ。だが、頭をいかに捻ろうが8時間数十分に及ぶ瞬きの合間に見た幻想のあらすじすら見えてこない。ただ残り香のような閃光がちらちらと景色をにぎやかすだけだ。この閃光が練り固まったのが夢だろうと思うが、思っただけだ。どうにも思い出せない。目尻に感じるつっぱりは涙のあとだろうし、明け方に強い悲しみを感じたのは覚えている。だがやはり思い出せない。夢は朝霧と共に日光に焼かれてしまったらしい。

指で涙の跡を拭うと、寝間着のままに私は卵を二つ、特に味を付けずに焼いた。

 

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